そして、 ケーキを美味しそうに食べている彼の姿をずっと見ていた。 『こんなの…初めてかも知れない』 「え?」 『あたし…クリスマスケーキを誰かと一緒に食べるの初めて』 いつも…1人で食べていたから。 「そうか…」 『うん…』 「じゃあ俺が1番だ」 『そうなるね…』 彼はあたしの方をじっと見た。