しばらくすると、真優くんがまた口を出す。
『姫百合。僕もあなた様に色々な勉強を……っ』
『お前は黙ってなよ!!』
『そんな!!!!僕だって、中学の勉強なら完璧なのに!!!!』
秀くんに蹴り倒されて、足元で嘆く真優くん。
え、と思う。
い、今…聞き捨てならないような発言をしたような……。
『真優くんも、頭良いの?』
すると真優くんは「よくぞ聞いてくれました!!!!」と言わんばかりに、ガバッと顔を上げる。
『僕、こう見えて、高校までの勉強なら完璧なんですよ?』
キラッとさせて笑う。
けど、嘘に聞こえて仕方ないから「ふ~ん」と答える。

