『秀介、お前は大丈夫なのか?さくらに時間使って』
『大丈夫ですよ。中学の勉強はもう完璧ですから』
『そうだよな、分かった。じゃあ、交代で頼む』
『はい』
い、今……秀くん「中学の勉強は完璧」って。
拓も納得してるしっ!!!!
この二人を甘く見てたわ…こんなに凄い頭を持ってるなんて。
二人に対する圧巻と自分の惨めさに、ため息をつく。
『なんだよっ!俺に教えてもらうのがそんなにイヤ?』
『ち、違うわよ!や、なんて言うか…その…』
なんだかムカッと来て、「貴方に圧巻して」なんて言えなくなってしまう。
秀くんは、私に「変な女」と囁く。

