『あ、あの、これは…っ』 反射的に、左手を引っ込める。 その鋭い視線が、私の左手と真優くんの口元にあったから。 『何してんだよ』 もう一度、同じフレーズを繰り返す。 彼の纏う銀が、それはもう鋭く突き刺さる。 殺気を帯びて。 『えっと…わ、私が迷って、ここに来て、鬼灯が…真優くんが……』 思考がうまく働かない。 文がめちゃくちゃ。 銀を纏う王子、秀くんが、更に睨みを効かせる。 不機嫌も、ピーク。 もうどうしようもない、と思うと真優くんが口を開いた。 私の前に、すっと立って。