『姫百合、その純粋なる花に、あなた様はぴったりです』 そう言って、優しく笑う。 ひめゆり。 とてつもなく素敵な名前。 けれど、綺麗で、気高くて、私には似合わないとも思う。 『でも、そんな素敵な名前…』 『あなた様は、私たちの大事な姫なのですよ』 そっと手を取る。 その真っ直ぐな瞳に、呑み込まれそう。 あ、という間に、私の左手は、真優くんの口元。 抗おうとした、その時。 『何してんだよ』 不機嫌な王子の声が聞こえた。