『さくら、これは俺にくれるのか?』 手に取っていた二つを、私に見せる。 『う、うん…駄目』 『駄目?』 とても欲しそうな顔をしたけれど、駄目。 どうしても、これは。 特に深い理由なんて無い。 けれど、駄目。 唯一あるとすれば、秀くんとのたった一つの繋がりだから。 その理由、拓にはなぜか言えないけれど。 『また、拓のために探して来るわ!!待ってて』 拓の手のひらの二つを、優しく取る。 拓は、どうした?、という表情をする。 拓にも、何かあげたいわ。 という想いが湧く。 強く。