『そういえば、秀くんって、お花とかに詳しいんでしょう?』 『なんでお前が知ってるんだよ。ま、詳しいけど』 少し得意気になる。 可愛い、と思う。 やっぱりまだ子供だもの。 無邪気でいなくては。 『拓から聞いたのよ。自分より秀くんの方が物知りだ、って』 『に、兄さまが?』 嬉しそうに顔を赤らめる。 本当に仲良しなんだな、と私も思わず笑顔になる。 こんなにも露骨に喜ぶ秀くん。 お兄さんの、拓のことだから。 きっと、一番の存在。