『空は、変わりやすいのよ。朝焼けとか夕焼けとか……雨とか雪とかね』 毎日、同じ空はない。 雲の数だって、 空色だって、 一つとして同じなものは無い。 日々、変化する。 周りの変化に呑み込まれて、自身を変える。 『変わるわ、きっと。秀くんの運命も、気持ちも。良い方に。だからそれまで力になるわ』 空色から、銀を瞳に映す。 その時、互いの瞳が合う。 一瞬ドキッとする。 余りにも、綺麗で。 『何だよ』 けれどすぐに瞳を外した。 秀くんの頬が、少し赤くなった気がして、微笑む。