「どんな内容?」


「えーっとね…………」


正直、シサには言いにくい。


シサの視線に耐え切れなくなる、それが理由だ。


「ミュを家で保護する、というのだ」


ランスが腕を組みながら言った。


まるで、「一緒に叱ってやってくれ」とでも言いたげに。


「まぁまぁシサもランスも落ち着いて……」


正直、シサに怒られると思ったからこんな事を言う訳だが。


しかし、思いも寄らず、シサは唸るだけで何も言わない。


「シサ?」


ランスがシサの顔色をうかがう。


「……フェイが言っている事にも一理ある」


不承不承といった感じだが、シサが珍しく肯定的な事を言った。


そんなシサにランスも驚いているようで、一歩後ずさる。


「今回のように、外部の人間が安全とは限らない。それなら、フェイに任せた方が安心」


「しかし、違う意味で危険では…………」


「…………どういう意味だよ?」


「そ、それは…………」


ランスは押し黙り、頬を赤く染めながら俯いた。


「フェイがミュを違う意味で『襲わない』か心配、って事」


さすがシサ。


どストレートで失礼な事をぶっこんでくる。