コンビニの大きな袋を両手に下げて、
久美子が帰ってきた。

居間に入ると、綾は、
出て行ったときと同じ格好でそこに居た。

「あらあら、もっと楽にしててよ。
 遠慮なんか、なし、なし」


そう言いながら、
袋の中のものをテーブルに広げる久美子。

「じゃあこれ、
 コンビニもので悪いんだけど、食べて」


「すみません」


「だ・か・らぁ、
 遠慮はいらないって、言ってるでしょう」 


綾は、少し明るさを取り戻し、

「はい。じゃあ、いただきます」