車が目的地に着いた。 車を駐車場に置いて二人は、 山門のほうへ歩いて行く。 山門の両脇の、普通、仁王像のある所には、 関取の銅像が立っていた。 「これが、そや」 「へえ、本当におすもうさんなのね。 珍しいわね」 関取の像の前に、歩いて行く恵子。 中村も横に行き、二人並んで しばらく、関取の像を見ていた。