私、海が見たい


中村は、おやっと思いながらも質問を続けた

少しでも、恵子の事が、知りたかったのだ。

「いくつ?」


「今、二つなの。でも、少し体が弱いの」


(そうか、病弱なんだ)と、中村は思った。

もしかしたら、
夫婦喧嘩でもしたのかもしれない。

それなら今頃、実家にいるのも、納得が行く

そう思ったが、ストレートに訊くのも、
はばかられたので、

「どないしたのん?………
 ダンナとケンカなんかすんの?」


「時々ね。
 子供の体が弱いって言ったでしょう。
 そのことなんかで時々ケンカするの。
 私スゴイのよ。
 何でも投げちゃうんだから」



  恵子の家のダイニング。 
  泣きながら机の上にある湯飲みをとり、
  投げつける恵子



「へえ、すごいんや」