「誰ですか~?この子」 「俺の彼女」 「あ、彼女さんですか。どうも、拓也です」 急に声が低くなって、私は思わず笑ってしまった。 すごい…さっきまで女の子だったのに、男の子になった。 「初めまして、裕太の彼女の麻子です」 「麻子さんですか~可愛いですね」 拓也がニコッと笑った。 その笑顔に少しだけ、本当に少しだけ、キュンって来ちゃったんだ。 ま、裕太には絶対言えないけどね。 って、そういえば私、心読まれてるんだった!! やばい!と思って裕太を見ると、怒った表情をしていた。