「先生…ずるい」 恵介と呼びにくいのか、先生にもどった。 ってか、何がずるいんだ? 「え?何がずるいんだ?」 「そんなこと……そんな顔で言われたら、誰だって、好きになっちゃうよ」 好きになっちゃう? 篠原の言ってることがよくわからなかった。 「篠原……」 篠原は俺に抱きついてきた。 そして、耳元で 「先生…好きです」 って言ってきた。