意地悪王子とお姫様




「……だって……。」



メアドがっ……。



「わかりましたか?」



私は、黙って頷いた。



「よし。」


そう言って、私の頭を撫でる。





「質問に答えれば、ちゃーんと教えてやるから。泣くなよ?」



咲貴君が馬鹿にして言う。



「泣かないよ。」





「なら、いい。」



ウインクしてくれた。







胸がきゅんとなる。