とは、言ってたものの……。 「もう、諦めなよ。 時間経っても、覚えてないのは覚えてないんだよ?」 ひかるが私の頭を撫でて言った。 「覚えてるもん…。」 「覚えてないくせに。」 ひかるが笑う。 もう、三時貫目。 覚えてないのは、確実。← 最初の名前の部分しか、結局は出てきてない。 「………意地悪~…。」 「次の時間、もう一回聞けばいーじゃん。 ね?」 ひかるが言う。 「……うんっ。」