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今でも、はっきり覚えてる。

あたしが要君と付き合った頃のこと。



中学1年生。


「俺、杉山要だよ!」


一番最初に隣の席になった、相手。


人懐っこそうな笑顔に惹かれた。

要君は、他の男子と違って親しみやすくてすぐ仲良くなった。



いつもみんなに囲まれていて、人気者の要君。

人見知りのあたしには、それがとっても羨ましかった。



「雨芽も一緒に喋ろうよ!」


1人になると要君は、いつもあたしを誘ってくれる。


そのおかげで、クラスの輪にも入ることができた。


要君は、クラスにとってもあたしにとっても太陽みたいな存在。


いつも笑顔が絶えなくて輝いていた。


そんな要君にあたしは、どんどん惹かれていたんだ。