糞野郎が背中にボールを当ててきて。


前かがみに倒れそうになった私を支えてくれた人。








「…………王子様っ。」









やはり、あなただったのですねっ…!!!






「大丈夫?お姫様。」

そう言って笑ってくれた。





お…お、お姫様っ…!!?

咲貴君っ…!!!






「啓、いじめすぎだろ。」

フッと笑って、啓に言う。




「…そうでもなくねー?」



そのまま、バスケボールをドリブルしながら消えていく糞野郎。←