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「なんか入ってた?」


「……うーん」


いつもの朝。

あたしが席に着くと咲貴君が言う。



「ほら、貸せよ」


あたしが机の中に入っていた紙くずを渡す。


咲貴君は、中身も見ないでもっとぐちゃぐちゃにした。


「本当、つまんねーこといつまでもやるもんだな」


そう言って、紙くずを投げた。


「おぉっ…」


綺麗にゴミ箱に入ってあたしは感動する。



昨日の咲貴君が言ってくれた言葉を聞いて。

あたしの不安は、全てなくなった。


この紙くずを見ても、どうも思わないぐらい。


あたしは、今幸せでいっぱいなんだ。