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「…寝不足じゃないかしら?熱も少しあるし、疲れてる顔をしてるわ」


保健室の先生が言う。



なんで気づけなかったんだろう。

最近、様子がおかしいって分かってたはずなのに。



ベッドで寝ている雨芽をそっと撫でる。



寝不足ってなんだよ…。

寝れないようなことがあんのかよ…?



なんかあったら言えって、言ったのに。

俺には、言えないことなわけ?



自分にどんどん自信がなくなっていく。



「…咲貴」


啓が俺を呼んだ。


「なに?」


「……俺が思うんだけど」



なんだよ、思うって…。



「…多分、コイツ嫌がらせ受けてる」



「………は?」


嫌がらせって…。