「超勇気だして言ったのにっ…。
あんの糞野郎のせいでっ…。
咲貴君が…、格好よすぎるっ…。」
「わかったわかった。
ちょっと、最後は訳分からんけど。」
ひかるが私の頭を撫でながら言う。
「食べたかったよっ…。
咲貴君とお弁当っ…。」
お弁当を見つめながら、呟いた。
「あーもうっ。
わかったから、泣くのやめろ。」
ひかるが言う。
「だってだってーっ…!!」
「雨芽は、順番を考えなさい。」
「考えてるよ。
振られたから、ご飯食べようかなって…。」
「違う。あんたは、間違ってる。」
ひかるは、平然のように言う。

