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「ねぇ、咲貴君ってばぁ…」


「…だから、なにって」


咲貴君がダルそうにあたしの方を向く。



……やっぱり、怒ってる。



啓とは無事に仲直り?できて。


あたしは、懲りずに咲貴君と授業をサボっていた。


なのに、咲貴君は機嫌が悪いらしく。

ずっと寝てばっかりだ。

やっぱりさっきのこと?



「…浮気してないよ」


あたしがポツリと呟く。


「……ふーん」


咲貴君が起き上がってあたしを見下げる。


「本当にしてないもん」


「じゃあ、何したの?」


咲貴君があたしの頬に触れた。


「……なにって」


つい息詰まってしまう。


「こんなこと?」


「…へ?……んんっ!」


唇を押しつけられた。