「絶対、咲貴君の好きな人あたしでしょ!」
絶対の絶対の絶対!
「勘違いもいいところだ」
咲貴君はクスっと笑う。
「なんでなんで!」
あたしに決まってるっ。
「雨芽は、うるせーな。そんなに俺が好きなのかよ?」
咲貴君が呆れ顔で言う。
「うんっ…」
あたしが唇を噛み締めて答えた。
「簡単に言うなって」
――襲うよ?
「……きゃっ…!」
もう押し倒されてしまった。
「…どうしようか」
覆い被さっている咲貴君があたしの頬をそっと撫でる。
「どうしようって…?」
どういう意味?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…