「馬鹿、もうしてねーよ。捨ててるだけ」



――本当に好きな奴ができた



「………え!?」


「そいつに泣かれちゃ困るから」


そう言って、咲貴君はニヤリと笑った。



「……んんっ!…ふっ…」


「雨芽っ…」


咲貴君は、本当に強くあたしを抱きしめた。



「……んっ…ぁ…」


「口開けろよ?」


少し口を開けると、すぐに舌を入れてきた。


「…んんっ…」


舌が絡まる生々しい音が廊下に響く。


「……もう、止まんねー」


そう言うと、あたしのスカートの中に手を入れてきた。


「…だめっ、…んっ…」


少しの抵抗もキスではばまれてしまう。


温かい手があたしの太ももに触れた。


「……ゃっ…!」


思わず咲貴君に抱きつく。