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「咲貴君、まだかな…?」


1人呟く、あたし。



放課後になり、咲貴君を待っていた。

けど、何故か来る気配が全くない。

『待ってて』って言われたんだけどな。



あっという間にあたしは、教室に1人だ。



そして、することもなく…。


いつの間にか、眠ってしまった。






優しく髪を撫でてくれる。


心地よかった。





「…雨芽。…おい、雨芽?」




あたしは、バッと飛び起きた。




「おはよー」



そう言われて、隣を見ると大好きな笑顔があった。