意地悪王子とお姫様



放課後になり、雨芽を見送って私は帰り準備を済ませて友達と部活に行くことにした。

部活は、ダンス部だ。


友達と騒ぎながら、靴箱を出ると黒木の姿があった。


あれ、早くない…?



「…ひかる~?」


何人かの友達が私を見る。


「ちょっと用事あるから先行っててー?」


「了解~」


そう言って、友達は騒ぎながら靴箱を出て行った。



黒木は、ちょうど私の目の前で上履きに履き替えている所だった。



「ねぇ」


「…なに?」


いきなり呼び止めたのにも関わらず、冷静な返事をする、黒木。


「ちゃんと、体育館行ったわけ?」


「…あぁ、さっきの子の友達?行ったけど」


そう言って、フッと笑う黒木に私はドキっとしてしまった。