「…友達なんて、いくら失ってもまた手に入れることできんだろ。
今の友達が、これからもずっと一緒っていうことないじゃん。
どーせ、移り変わるもんだし。」
啓とひかるに対して言ってるみたいだった。
「…けど、あたしひかると仲直りしたいよ。」
つい本音がでた。
「……裏切られても?」
咲貴君が首を傾げる。
「……………。」
何もいえなくなった。
「…辛いんだ?」
あたしの頬に触れる。
…辛い、スゴく辛いよ。
「…俺に恋なんかしても、いいことねーよ。失うものが増えるだけ。」
まるで、やめろって言ってるみたいだ。

