意地悪王子とお姫様



ドアを少し開けて、覗いてみた。



「……咲貴は、どおしたいわけ?」


「どおしたいとか意味わかんねー。
別にこのままでいい。」


「ひねくれちゃダメだよ。本当は、仲直りしたいくせに。」


「馬鹿、したくなんかねーよ。」



咲貴君ともう1人。

見たことない男の子がいた。



咲貴君は寝転んで、もう1人の子は隣に座っていた。



「ねぇ、じゃあさ。女遊びは、もうやめたら?」


「そのつもり。」


「…本当かな~?」



咲貴君が起き上がった。


「俺さ、壊してやりたい奴見つけた。」


「なんだそれ。」


「ぐちゃぐちゃにしてやりてーの。」


ぐちゃぐちゃ…?


「ずっと俺のそばに置いてやりたい。」



それって……