隼人が気を利かしてくれたおかげで、 思いがけず、亜矢と日曜日に会える事になった。 俺がどんだけ嬉しかったか、亜矢にはわかんねぇだろうけど。 そして待ち合わせの場所にやっぱり早く来てしまう俺。 「さむ…」 アイツ、ちゃんと厚着してくるだろうな? あれからも雪は降り続いて、すっかり銀世界になった街を眺めながら、俺はちょっと笑った。 遠くから、亜矢の急いで歩いて来る姿を見つけたからだ。 …そんなに急いで転ぶなよ?