俺が亜矢を好き? いやいや、確かに気にしてるけど…。 「だーかーら、手伝わなくていいって言ってるのに!悠斗君は勉強しなよ!」 この目の前で怒ってる優太の姉を? 「手伝ってやってんのにそれはねぇだろ?」 だって足が勝手にこっちに向かうんだ。 「受験に落ちられたら、こっちが困るの!」 顔を見たくて仕方なくて、声を聞きたくて、 毎週水曜日が待ち遠しくて仕方がない俺は、 「…重症だな」 ため息まじりに呟いた。 どうやら俺は、亜矢を本気で好きらしい――。