言わせてどうするんだ? 彼女を受け止められる? 彼女を守れる? どうして俺は…亜矢に「もう会わない方がいい」って言いながら、 抱きしめる腕の強さを緩める事ができないんだろう。 嬉しくて、嬉しくて、亜矢を離したくないんだ。 俺はこれから、どうしたらいい? 自分がどうするべきか、それだけを考えて、俺は雨の中を歩き続けた。 前に隣で歩いた時みたいに、彼女の手を握り締めたい衝動にかられながら…。 俺はやっぱり、 亜矢を忘れられない。