「そうなのか? 今度新しいやつ買ってやろうか?」 「いい。 あれがいいの。」 「ふぅん……。 ま、お前は俺が大好きだからなぁ。」 親父はお袋を後ろから抱きしめて楽しそうに昔話をし出した。 お袋、秋元さんとか言ってたし。 自分も秋元だっての。 しかも子供の前でイチャイチャしてんじゃねぇよ… 親のラブラブっぷりを見せられ、げんなりしながら俺は部屋へ戻った。 親を見てると、あの親父がお袋にメロメロってのが本当すげぇと思う。 恋なんて、って言ってそうなあの親父が!