「なぁ~~~! 頼むよ。」 「ダーメ! あなたは飲み過ぎ。」 「そんなに飲んでねぇだろーが! おい山崎!」 「あたしはもう山崎じゃないもん。」 朝から親父とお袋が何やら話している。 「心ちゃ~ん?」 「気持ち悪い!」 ブッと俺が吹くと、親父に睨まれた。 『…怖。』 肩をヒョイ、と上げてみせて目を反らした。 『何揉めてんの?』 親父が髪をかきむしりながらドサッとソファーに座った。 「酒だよ。 こいつ酒飲み過ぎとか言って買わねぇんだぞ。 どう思う心吾。」