離してやると、息を切らしながら涙目になっていた。 その顔が妙にセクシーで思わず抱き締めて顔を見ないようにした。 抱き締めると、心亜の速い心臓の音が直接伝わってくる。 『くく…心臓超速いじゃん。』 ギュッと服をつかんで心亜が照れた声で反論してきた。 「当たり前でしょ…!? 心吾のバカー!」 『バカとは何だ。』 「バカバカバカバカバカ!」 俺は体を前に倒して心亜を仰向けに倒した。 驚いた顔で俺を見上げる心亜に俺は勝ち誇った顔で笑ってやった。