「………ん…」 優しく啄むようなキスに、私は時折、声を漏らしてしまう。 少しずつ暖房が効いてきて温かくなっていく車内だけど、それよりも私の体温はどんどん上昇していく。 このまま溶けちゃいそう…。 「そんなに可愛い声出すなよ。止められなくなるだろ…?」 「か……可愛くないですってば…!あのっ…ここだと人も通ったりしますから、家に帰りませんか…?」 夜遅いとはいえ、まだ最終の電車もあるし、ここは駅のロータリー。 人通りもチラホラあるんだもん…。 なんか見られてる気がしちゃうんだよね……。