「なあ!頼むよ。こんなこと頼めるのは優だけなんだって」 「...そう言われても」 今、女でもないのに 俺の手を握って 俺に迫ってきているのは ここの学校の “一応”生徒会長の 五十嵐和真 かなりウザイ奴 んで そんなウザイ生徒会長が俺に頼んでいるのは 「だってさ...涼太と優は二人とも上手く行ってるじゃん?」 「...まあ」 「でもさ、俺は...結衣と全然...」 五十嵐は全てを言い終える前に 泣いていた