「このメガネ一緒だったんだって?」 『…あっ』 顔からいきなりメガネを外され周りが少しぼやける。 『うん…。それでね、話変わるんだけど』 僕の黒縁メガネを眺めてた紅が視線を僕に戻した。 『美優ちゃんに好きって言っちゃった……あぁ!!なにするんだよー』 「あ…ごめん」 "好き"と言葉を発した途端、紅の手からメガネが床に落ちた。 幸い、割れてはなかったけどびっくりした。 『そんなに照れることかな?』 「…うっさい」 メガネを拾いながら目を細めて笑って言うと、パシッと頭を叩かれた。