小さなコンビニのレジ。

それがあたしのバイト。



いつでも休める、シフト制なのが楽だから。

そして1番の理由は・・・




「先輩おはようございまーす♪」


コンビニに着いたあたしは、早くこの人に会いたくて着替える前に先輩に挨拶した。




「おはよう♪今日は制服ね。
 学校から直接来たんだね」




――白石先輩、18歳。



中学校の時のバスケの先輩。


ショートヘアで茶髪。


切れ長のスッとした一重。



一見、男性にも見えるけど、残念ながられっきとした女性。




あたしのめっちゃ憧れの先輩で、この先輩がいたからバスケをやり始めたと言っても過言ではない。


この先輩の好きさ加減は、男性を愛する愛情に近い。

一緒にいるだけで恋人といるようにドキドキする。


初めて握手してもらった時、お風呂では手を洗えなかった。


もちろん、このコンビニのバイトに決めたのも先輩がいたから。




「そーなんですよ。ちょっと着替えてきまーす♪」



あたしは急いで着替えて、学校の制服をロッカーに放り込み店内へと戻った。