「群れないとイキがれないなんて、クソ以下だな」 一目散に尻尾を巻いて逃げていく男達を見つめ、フンっと鼻で笑う。 武器を持って学校まで乗り込んできたくせに、なんてザマだ。 これで、当分はあいつらも俺にちょっかいを出してこないだろう。 ホッと息を吐いた時、ポンポンっと誰かに肩を叩かれてハッとした。 「……小林。話を聞かせてもらおうか?」 振り向くと脂ぎっている顔を引きつらせている担任の姿が目に飛び込んできた。