「……どっかで時間でも潰すか」


一応、優等生ってことで通ってるし、無断欠席するわけにはいかない。


この前も早退したしな。


佐和が大人しくなった今、俺は再びのんびりとした学園生活を送る予定だった。


「……ちょっと……やめて!!!」


クルりと男達に背中を向けて歩き出そうとした瞬間、聞き覚えのある女の悲鳴がした。