小林に突然キスされた時、ファーストキスを奪われて、頭にきた。


自分の中で初めては大好きな相手と、って決めてたから。


でも、正直今の気持ちは複雑だった。


あんなに大っ嫌いな相手だったのに。


髪はボサボサで、分厚いメガネかけてて、本ばっかり読んでて根暗な小林が。


でもそれは表の顔で。


小林には、あたしの知らない裏の顔があった。


金髪で猫っ毛なサラサラな髪に鋭い目。


口調は荒くて強引で自己中でドSな小林。


あんなに大っ嫌いだったのに、今あたしは隣に座っている小林にわずかに胸をときめかせている。