「こ、小林……助けて!!」 小林の登場にひるんだ男の手が一瞬、あたしの口から離れた。 今は大っ嫌いな小林に頼るしかない。 小林なら……なんとかしてくれるかもしれない。 そんな希望が胸の中にわきあがる。 でも、小林は何も言わずに考え込んでいる。 「小林??早く助けてよ!!!」 そんな小林に苛々が募り、そう叫ぶと男達が再び笑いだした。