「でもさ、俺……ぶっちゃけ困るかも」 「えっ?」 「つーか、これからもそういう格好でいるわけでしょ?」 「えっ……、うん。そうだけど……」 化粧をして、髪を巻いて、短いスカートをはいて。 「そしたら、他の男が優華を放っておくわけないじゃん」 優華とは違う学校だし、他の男がちょっかいを出しても俺にはわからない。 ちょっと鈍いところのある優華は、男にちょっかいを出されていることにすら気付かないかもしれない。 そんなこと、絶対に許せない。