龍と虎に愛されて。


「俺ら、コンビニ行って来るから。チビ、頼むわ」


龍心はそう言うと、胸に抱えていたチビを部屋に放した。


二人の思惑が手に取るように分かって、苦笑いを浮かべる。


でも、二人っきりにしてくれたことには感謝しないとかも。


二人はそのまま部屋を出て行った。



「この子が、チビちゃん?」


「正確に言うと、チビ君かも。こいつ、男だから」


「あっ……そっか」


優華はチビのあごの下を指で撫でる。


チビは気持ちいいのか「もっとやって」というように、首を伸ばした。