龍と虎に愛されて。


「……――え?」


「あのっ……どうかな?」


「もしかして、優華……?」


俺は目の前に立っている女の子を見て、目を見開いた。



「へ、変じゃないかなっ?」


「いや、全然変じゃない。つーか、むしろ……――」


メチャクチャ、可愛すぎだから。


目を擦ってみても、やっぱり目の前に立っているのは優華で。


呆然とその場に立ち尽くす俺に明菜ちゃんがニコリと笑いかけた。