「よかったら、バイト終わったら飲んで?」 そして、缶コーヒーを俺に差し出す。 「ありがとう」 俺はお礼を言いながらそれを受け取ると、店内の時計に視線を向けた。 あと5分ほどでバイトが終わる。 「ねぇ、今日、なんか予定ある?」 「予定は……ないけど……」 「じゃあ、あと5分くらい待っててくれない?」 「うん、分かった!」 優華ちゃんは柔らかい笑みを浮かべて、小さく頷いた。