「……ってぇな……」


ようやく口を離した小林は、手の甲を唇に当てて痛みに顔を歪ませた。


「……何で?なんでこんなことするの?」


今までの仕返しのつもりかもしれないけど、こんなの酷過ぎる。


あたしにとっては……


大切なファーストキスだったんだから!!


それなのに……無理やりキスするなんてひどすぎるよ!!


ギロッ睨むと小林はあたしの手を離しこう言った。