「お疲れ様~!!」 「お疲れ様です」 20時キッカリにバイトを上がった俺は、パートのおばさんと店長に挨拶をして外に出た。 従業員用の扉から外に出ると、地面には数センチの雪が積もっている。 今年一番の寒さだと、今朝の天気予報でいっていた。 「ヤバイ。寒すぎ……」 かじかむ指先を暖めようと、両手をポケットに突っ込んだ時。 「……あれ……?あの子……――」 コンビニの入り口付近にたたずんでいる優華ちゃんの姿が目に飛び込んできた。