でも、すぐに表情を緩めてあたしの体を強く抱き締めた。 「龍心……?苦しいよ」 「明菜……これから先もずっと一緒にいような?」 「……うん!!おじいちゃんおばあちゃんになったらコタツに入って、ミカン食べながらテレビ見ようね?」 「それは、嫌だ」 露骨に嫌な顔をしてあたしの体をパッと離す龍心。 「嫌ってそんなにハッキリ言わなくても……――!!」 でも、龍心はあたしの耳元にそっと顔を近づけて囁いた。