「最近の若い子って、髪を染めるのもピアスをするのもおしゃれのひとつでしょ?」


「……ママ?急にどうしたの?」


「小林君に夕飯を振舞ったとき、ちゃんと『いただきます』って言ってくれたのよ。家にあがる時も『おじゃまします』ってきちんと挨拶をしてくれた。して当たり前のように思うかもしれないけど、ママはそうじゃないと思うの」


「ふぅん。それがどうかしたの?」


明菜は穏やかな表情のお母さんを見つめて、首をかしげる。


「人は、見た目が全てじゃないってことよ。小林君、これからも明菜のことをよろしくね?」


「はい」



俺はおばさんの優しい眼差しにほんの少しだけ照れくささを覚えて頷いた。



おばさんは、俺の外見だけでなく、内面をみてくれた。


その期待を裏切るわけにはいかない。


これから先、何があっても明菜のそばにいよう。


離れたいと言われても、絶対に離さない。


俺は一生、明菜を守り続ける。


どんなことがあったって……絶対に。



「これからは心おきなく明菜の家に遊びに来れるな?」


おばさんが席を立ったのを見計らい、明菜の耳元でそう囁く。


「だねっ!!」


すると、明菜は嬉しそうに頷いた。